「期待度は0%」 3割【大阪・関西万博についての意識調査②】

2023年12月26日
大阪関西万博データレポートサムネイル2

2025年4月13日に開幕する「大阪・関西万博」。皆さんの現在(2023年11月時点)の期待度はどのくらいなのでしょうか。アンケート結果を見ていきましょう。

■「大阪・関西万博」への期待度:調査結果

「0%」が約3割 開催地である大阪府でも約2割を占める

Q.あなたの「大阪・関西万博」への現在の期待度を教えてください。(居住地域別)

「大阪・関西万博」への期待度を100%から0%までの評価(10%刻み)で尋ねたところ、「0%」と回答した方が約3割を占めました。居住地域別にみると、開催地である大阪府で「100%(期待している)」と回答した方が13.4%いるものの、「0%(期待していない)」と回答した方が21.5%と上回り、万博開催について厳しい回答となりました。

日本維新の会支持層には期待感が大きい

Q.あなたの「大阪・関西万博」への現在の期待度を教えてください。(支持政党別)

支持政党別にみると、大阪を拠点とする日本維新の会支持層では「100%(期待している)」と回答したのは19.0%と高い結果となり、期待感が大きいことが分かりました。一方、自民党支持層では約2割、その他支持層では約5割、無党派層では約4割が「0%(期待していない)」と回答しており、支持政党により期待感が大きく分かれる結果となりました。

期待している理由は「日本、地域経済の活性化」

「大阪・関西万博」への期待度を「100%(期待している)」と回答した人にその理由を尋ねてみたところ、「日本、地域経済の活性化」を挙げる人が多く見られました。また、

・最新の万博だから楽しいことが多そう(27歳男性・京都府)

・空飛ぶクルマで今後の輸送業界が変わるきっかけになりそう!(42歳女性・東京都)

・世界中から多くの国が集まるイベントで日本をアピールするいい機会なので、縮小・簡素化など考えず豪華なものにして多くの人々が訪れるものにしてほしい(67歳男性・福井県)

・経済の起爆剤になるのを期待している。近未来を見てみたい(55歳女性・大阪府)

・前回の大阪万博は学生時代でした。未来の社会・技術等が展示されていましたが、そのほとんどが現在、実用化されています。今回の万博から50年後にどの様な社会になっているのか? そんなことを想像できる場であると思っています(75歳男性・東京都)

・前の1970年万博もはじめ3カ月は不人気だったが、後半ものすごい人気になった。オリンピックやワールドカップと違って期間が長いから徐々に人気がでると思われる。日本人はお祭りがすきだから(74歳男性・大阪府)

・なぜかマスコミではネガティブな報道が多いが、国を挙げてのおまつりでもあり応援したい(67歳男性・大阪府)

などのコメントがありました。

期待していない理由は「興味がない」

他方、「大阪・関西万博」への期待度を「0%(期待していない)」と回答した人にその理由を尋ねてみたところ、「興味がない」という声が多く見られました。その他の理由としては、

・撤退する国や企業が多く目玉がないような気がするし、海外からの旅行者も他の地域に行くと思うから(65歳女性・大阪府)

・万博の必要性と開催場所の選定が全く納得できない(68歳男性・熊本県)

・オリンピックなど、過去の大事業催事の後の負債が後に大きな傷跡を残す。もう、開催することが時代にそぐわない。政治家たちの自己満足としか思えない(69歳男性・愛知県)

・何がなんでも行きたいと思う魅力がない。水面下で維新が暗躍していそうで、万博に対して嫌悪感しかない(55歳女性・千葉県)

・楽しそうな雰囲気が伝わって来ない(44歳男性・広島県)

・何が展示されるのかさっぱり分からないし、今発表されているものもわざわざ見に行く価値はないと思われるのに、費用だけがかさんでいく。お金の無駄(59歳女性・大阪府)

・今の世界状況下でやる必要があるのか? 日本国内でも金をかける事はいくらでもある(70歳男性・茨城県)

などの声が見られました。

前回(1970年)の大阪万博を基準として期待度を回答する方も多く、高度経済成長期の大阪万博の凄さを感じられるコメントが多かったです。

次回は何かと話題?!の「会場建設費」に関する結果についてお知らせします。