くらするーむでは8月18日から21日にかけて、「鉄道の計画運休についてのアンケート」と題して、お盆休み期間に直撃した台風による鉄道各社の「計画運休」に関する意識調査を実施しました。
「計画運休」とは、大型台風・大雪などの自然災害による被害を未然に防ぐため、鉄道などの公共交通機関が前もって運転の休止を告知し、その告知に基いて実際に運休すること。
台風などで激しい風雨などが予想される際に、長時間にわたって駅間停車や途中駅で運転取り止めとなる可能性がある場合に、乗客の安全確保などの観点から、広範囲にわたる路線において、すべての列車の運転を長時間にわたって運転休止することを前広に計画し、情報提供した上で運休するものと説明されています(日本民営鉄道協会より引用)。
参考)国土交通省報道発表資料:鉄道の計画運休のあり方について最終とりまとめ
その調査結果が産経新聞、産経ニュースに掲載されましたので、お知らせいたします。
産経ニュース記事はこちら
https://www.sankei.com/article/20230821-N4FLEUHJPNKGVHHTJ7GIB554RI/
今回の鉄道各社の計画運休について意見や感想を募ったところ、
・JR東海でまさに新幹線を8月17日計画運休当日に予約して運行情報を見ながら変更して利用しました。天候は予測できませんし、遅れの時間をHPにリアルタイムに載せていたので、鉄道会社の対応は素晴らしかったと思います(46歳女性)
・私も被害者の一人として、15日の運休は理解できるが、16日の対応はお粗末でしっかりと改善をしてもらいたいです(58歳男性)
と、その期間に実際に利用した人の声や、
・安全第一。計画運休の予告があったので、それに合わせて行動が取れた(67歳女性)
・今回はちょうど8/13~8/15大阪に行く予定でした。1日短縮することも考えたが、14日の新幹線の指定が取れるかがわからない事、不測の事態に陥り土地勘のない大阪で路頭に迷うかもしれないことなどを考慮し、旅行自体をキャンセルしました。新幹線のキャンセル料がかからない事を知り、またホテルもキャンセル料なしで、それが旅行取りやめの後押しとなりました。今回のJR東海の計画運休自体は間違えではなかったと思います。ニュースによると運休日以降の運行計画が少し甘かったように思えました(68歳女性)
など、事前に計画を取りやめ、変更した声もありました。
また、過去の運休経験者から
・私は去年9月、東海地方の線状降水帯発生による雨で、新幹線乗車中に京都で運転取りやめとなり、夜遅く京都で全員降車させられ、あわててホテルをさがすという経験をした。このときは仕方ないと思えた。今年6月、東海地方の線状降水帯発生で、計画を一日延期という経験もした。安全第一なので、予想されることなら、計画運休は当然と思う。移動中の突然の運休は一番困る(68歳女性)
の声や、公共交通機関勤務の方からの声も。
・計画運休は非常に大事な安全対策であると考えております。ほんの数十年前までは精神論といいますか、何とか運航してこそ評価されるような風潮であったと感じておりました。結果として気象条件から当日運航できない事、そして足止めを食らったお客様方からなんで動かない!?という理不尽なクレームの嵐。お客様としては公共交通機関が動ける=移動できるという認識のもと、悪天候の中、頑張って外に出て各駅・各空港に向かれるため、各々それ相応の労力やコストをかけていらっしゃる。そうした事にならないようにするために実施されているのが計画運休であると理解しているので、お客様の行動変容を促す、あるいは身の安全を守るための計画にしていただくために前もってこの日程時間では動きませんと宣言するのは非常に良いことであると考えます。当日天候も回復して動くと認識されて何も情報発信がされず、結果的に動かないという状況下は流石に不平を買ってしまうため、詳細な情報発信をしていく仕組みは組む必要性は大いにありかと思います(43歳男性)
計画運休が発表されたら旅行の場合は延期、中止にするのがいいのかもしれませんね。楽しみにしていた分、是が非でも行きたい気持ちはわかりますが、皆さんのお声でも多かった「安全第一!」ですね!