自然災害への備え、飲料水、食料の備蓄はあるも、トイレの準備までには及ばず【災害時の備蓄実態調査結果①】

2023年09月22日
災害時の備蓄に関するアンケート1画像

関東大震災から100年の今年、メディア各社では特集、特番を組み、さまざまな情報を発信しました。くらするーむでも、「災害時の備蓄に関するアンケート」を実施し、第一報は産経新聞に掲載となりました。

「アンケート結果をみて、我が家の備えの参考にしたい」(53歳男性)との声にお応えし、調査結果を4回に分けて、詳しくお知らせいたします。

Q. あなたは、現在住んでいる地域で大きな災害が起きるかもしれないという不安を感じていますか、いませんか

地震、風水害、火山災害などの自然災害への不安があるか聞いたところ、「とても感じている」(20.4%)、「ある程度感じている」(51.4%)と合わせて、約7割の人が「不安を感じている」と回答しました。

Q. あなたのご家庭では、災害に備えて何日分の飲料水(調理用水)、食料、簡易トイレを準備していますか

家庭での災害時の備蓄状況について、飲料水、食料、簡易トイレごとに何日分を備えているか聞いたところ、飲料水、食料は「3日分」、簡易トイレは「準備していない」がトップでした。

Q. あなたのご家庭では、災害に備えて何日分の飲料水(調理用水)を準備していますか(災害への不安感別)

災害への不安感の有無ごとに飲料水の備蓄状況を見てみると、不安を感じている人は「3日分」(32.0%)が最も多く、次いで「準備をしていない」(15.9%)、不安を感じていない人は「準備していない」(31.1%)が最も多く、次いで「3日分」(21.4%)の順となりました。不安を感じている人で82.0%、不安を感じていない人で65.9%の人が飲料水を備えていました。

Q. あなたのご家庭では、災害に備えて何日分の簡易トイレを準備していますか(災害への不安感別)

災害への不安感の有無ごとに簡易トイレの備蓄状況を見てみると、不安を感じている人、不安を感じていない人ともに「準備をしていない」がトップとなりました。不安を感じている人で41.9%、不安を感じていない人で24.8%の人が簡易トイレを備えていました。

各家庭での備蓄の目安は、住んでいる地域、住居形態、家族状況などによって変わります。多くの地域では水や食料の備蓄などは自ら守る「自助」が中心となり、特に都市部では避難所ではなく自宅が無事に住めるのならば在宅避難が原則のため、そのための備えが必要です。東京都では、一緒に住んでいる人の人数や性別、年齢を選ぶと、必要な備蓄の目安日数、備えておくべき食料や日用品をリストアップしてくれる「東京備蓄ナビ」をオープンしています。活用してみてはいかがでしょうか。