関西3空港(伊丹・関空・神戸)を運営する関西エアポートの速報値によると、2024年1-12月の関西国際空港の総旅客数は前年比31%増の3064万3513人と、3年連続で前年を上回り2019年以来5年ぶりに3000万人を突破しました。
このうち国際線を利用した外国人旅客は1891万人で過去最高となり、コロナ禍前の水準を上回りました。中国人は観光客へのビザ発給条件が緩和されていないものの、2019年の4分の3程度まで回復しています。
逆に国際線の日本人旅客は489万人と、コロナ禍前の65.6%にとどまっています。円安と物価高の影響で日本人が気軽に海外に行けるような状況ではなくなっているようです。「大学生が留学する」といった会話は、最近聞かれなくなりました。いくらグローバル化教育を進めても、若者が海外に出て見聞を広げる機会が失われているのならば絵に描いた餅のような気がします。
メディアでは訪日客の動向ばかりが取り上げられていますが、日本人の国際線利用者数にも注目していきます。
【関西エアポート 2024年12月利用状況速報】
https://www.kansai-airports.co.jp/news/2024/3300/J_250127_TrafficReport_December2024.pdf