プロ野球 セ・リーグファンのきっかけは「好きな選手」、パ・リーグは「球団に魅力」も

2022年06月14日
東京ヤクルトスワローズ傘応援の様子

新型コロナウイルス禍前の2019年以来、3シーズンぶりに満員となった神宮球場。東京ヤクルトスワローズといえば、傘を使用した応援が有名ですが、各球団のファンは何がきっかけで応援し始めたのでしょうか。

プロ野球開幕前に産経iD会員を対象に実施した「プロ野球についてのアンケート」によると、どうやら球団ごとの特徴があるようです。

まずはセ・リーグ球団ごとにトップ3を見ていきましょう。

セ・リーグ球団を応援し始めたきっかけトップ3

「阪神タイガーズ」「広島東洋カープ」「中日ドラゴンズ」「横浜DeNAベイスターズ」を応援し始めたきっかけとして、トップは「地元にある球団だから」。東京を本拠地とする「東京ヤクルトスワローズ」「読売ジャイアンツ」では「好きな選手がいたから」がトップでした。

「好きな選手がいたから」はすべての球団でトップ3に入っており、選手から球団のファンとなった人が多い結果となりました。またスワローズ、ジャイアンツ、ベイスターズのファンは「好きな監督がいたから」も約2割を占め、監督から球団のファンになった人も多いようです。

また、「家族や親せきがファンだったから」はタイガース、ジャイアンツ、ドラゴンズファンでランクインしており、2世代以上のファンがいる可能性が高いと思われます。

Q.あなたが最も応援しているセ・リーグ球団を応援し始めたきっかけとして、あてはまるものをすべて教えてください。

球団ごとに見てみると、スワローズファンのきっかけでは「球団に魅力を感じたから」が約4割を占め、「好きなマスコットがいたから」が18.4%と他球団と比べて高くなっており、人気マスコット・つば九郎の影響は大きいようです。

ジャイアンツファンでは、「強い球団だから」が37.9%と他球団と比べて高く、“常勝巨人”時代の復活を願うファンも多いのではないでしょうか。

カープファンでは、「球団の応援スタイルに魅力を感じたから」が約3割を占め、名物の応援歌に合わせて立ったり座ったりしながら選手名を叫ぶ「スクワット応援」に魅かれたファンが多いようです。コロナ禍で「スクワット応援」は禁止となっているので、早く解禁になるとよいですね。

次はパ・リーグ球団ごとにトップ3を見ていきましょう。

パ・リーグ球団を応援し始めたきっかけトップ3

「オリックス・バファローズ」「千葉ロッテマリーンズ」「福岡ソフトバンクホークス」を応援し始めたきっかけとして、トップは「地元にある球団だから」。「東北楽天ゴールデンイーグルス」は「球団に魅力を感じたから」(53.1%)、「北海道日本ハムファイターズ」は「好きな監督がいたから」(43.2%)、「埼玉西武ライオンズ」は「好きな選手がいたから」(48.1%)がトップでした。

各球団のトップ3には「好きな選手がいたから」に加え、パ・リーグでは「球団に魅力を感じたから」がすべての球団でトップ3に入っていました。特に「楽天ゴールデンイーグルス」ではファンの半数以上が球団への魅力をきっかけとして選んでおり、パ・リーグ球団では球団によるファン獲得へのさまざまな取り組みが影響しているのではないでしょうか。また、「北海道日本ハムファイターズ」のファンは「ファン歴は半年程度」と回答した人が半数近くを占めており、「BIGBOSS(ビッグボス)」こと、新庄剛志監督でファンになった人も多いようです。

Q.あなたが最も応援しているパ・リーグ球団を応援し始めたきっかけとして、あてはまるものをすべて教えてください。

球団ごとに見てみると、ホークスファン、ライオンズファンは「強い球団だから」が約2割を占める一方、イーグルスファンは「弱い球団だから」が2割弱となっていました。

さらにセ・リーグとパ・リーグ、両リーグのファン兼任状況を調べてみました。

タイガーズファン、バファローズファンを兼任している比率が高いようです。また、セ・リーグ球団だけのファンという比率も高い結果となりました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、応援歌を歌えない、名物応援ができないなど制限がまだかかる中、各球団はさまざまなメディアを活用して魅力を伝えています。あなたのイチ押し選手を見つけて、贔屓の球団を作ってみるのもプロ野球を楽しむための一歩なのかもしれませんね。